塾長の小坂氏は、東証一部上場企業の営業から塾業界へ転身。塾で17年間講師として勤めた後、5年前に独立して創育ゼミナールを開校しました。開校からの3年間は順調に生徒数を伸ばしたのですが、4年目から5年目にかけて急速に生徒募集の数が落ち込むという厳しい状況を迎えました。
 しかし、その後eトレ導入を含む大きな塾改革を成功させ、現在茨城でもっとも元気のある学習塾のひとつとして新たな躍進を始めています。その見事な塾再生のノウハウを中心に、お話をお伺いしました。

●開校4年目に大きな危機を迎えたとお聞きしましたが、どんな様子だったのでしょうか。
 開校から3年はとても順調でした。当初は一斉指導のみでしたが、塾ブームに乗って生徒も増え続けました。しかし4年目を迎えた春の募集で急に入塾が少なくなりました。その後2年間は生徒が増えず、次第に全体の学力レベルも低下してきました。その頃教室には、一斉指導スタイルについて来られず授業中騒いでしまう生徒が、10人中1,2人はいたのです。そういう生徒がいると授業がうまく進みません。かといってその生徒をお断りできるような余裕もない。どうにか家庭学習をさせようとあるシステムを導入し、宿題はそのシステムでやらせていましたが、2年目にそのシステムも破綻。結局生徒は家ではなかなか勉強できないのです。宿題をしないから成績も伸びないというスパイラルが続き、本当にジレンマを感じていました。
●塾再生のきっかけについて教えていただけますか?
 2006年のことですが、当時中3生で授業態度も悪く、先生方も手を焼いていたグループがいたのです。授業がうまく成り立たず、退塾者も増え始めて焦っていました。そんな時、教育開発出版のセミナーでエルソフト(株)平林氏の講演を聴いたのです。
 塾としての基本スタンスとeトレという演習システムの活用法についてのお話でした。それが、自分が忘れていた「塾はサービス業である」という基本を再認識させてくれたのです。『言われたことは全部そのとおりだ!』と思い、セミナーから帰ってすぐに始めたことは、塾の大掃除です。トイレも掲示物もきれいにし、講師の服装や髪型まで指示しました。お金をかけなくても今日からすぐにできることは沢山あったのです。これだけで塾の雰囲気が大きく変わり始めた事を、講師一同実感しました。そして、演習強化の切り札としてeトレの導入を真剣に検討することにしたのです。
●eトレの導入を最終的に決めた理由について教えて下さい。
 eトレの事は以前から知っていて、その良さも理解しているつもりでした。しかし、実際にeトレを自分の教室で使う事に関しては、やはり疑問や不安が多かったのです。そこで、eトレの無料体験会をお願いして、自分の教室で生徒にeトレをやらせてみたのです。
 eトレの体験会では、黙々とeトレプリントに取り組む生徒たちの姿に驚かされました。それまでは何を言っても「うざい」と「めんどくさい」としか言わなかった生徒たちまでも、本当に一生懸命プリントを解くのです。黙々とeトレのプリントに取り組む生徒を見て、子供たちはこうした環境を与えられれば、怒られなくても強制されなくても自ら勉強をするということを、目の前で実感させられました。『本来子供は勉強が好きなんだ』ということを再認識しました。まさに目からうろこでした。
 体験会の後に書かせた感想文には「これならがんばれそう」「こんなに勉強に集中したのは初めて」「すぐにeトレを導入してほしい」などという言葉が並び、それで最終的にeトレを導入することに決定したのです。
●eトレを導入してから生徒が増えてきたとお聞きしましたが、具体的な運用方法を教えて下さい。
 eトレの運用は中3生の冬期講習から始めました。1日6時間、10日間で44,100円というコースでeトレを徹底的にやらせました。特に理科・社会を中心にやらせてみたのですが、1月の業者テストで学習成果はすぐに表れました。偏差値40の子から60の子まで含め、偏差値が平均で7も上がったのです。そして、その結果が評判となって2月からの保護者面談の後、今では塾生全員がeトレ演習に参加しています。
 また、外部募集に関しては無料体験チラシでeトレの体験を呼びかけました。コースのネーミングについては、eトレが全国で2400教室もの教室で使われているというネームバリューを利用して、あえて『eトレ』という名前を前面に出しました。eトレという言葉を使うことで、今までとは違うことをやっているという雰囲気を出すようにしました。そして最初の体験会では20名の申し込みがあり、更に嬉しいことには、そのうちの17名が入塾につながったのです。実際に体験会を見た保護者からも「こんなに真剣に勉強する姿をみたことがない!」という言葉を何回も聞くことができました。
 現在おかげ様で、うちの塾生数はこの3年間で最高の人数となっています。私の塾はeトレで息を吹き返したといっても過言ではありません。また、eトレは無学年のクラス設定ができるため、結果としてクラス数を減らすことができ、アルバイト講師の人件費を削減することもできました。
 塾再生に真剣に取り組もう!この思いから創育ゼミナールは、今全盛期の活気を取り戻しました。あの騒いでいた生徒たちも、今ではeトレで本当によく勉強しています。eトレを利用することで、『生徒全員に学力をつけてあげたい』という塾の原点に立ち戻ることができたのではないでしょうか。
 うちは広告でも子供たちに対しても、積極的に「eトレ」という言葉を使うようにしています。おかげで子供たちの中でも、「今日はeトレ」という感じで、eトレという言葉はすっかり定着しています。更に近隣の中学や小学校でも「eトレ」が認知されているようで、「eトレなら創育ゼミナール」というeトレブームを起こすことができたと自負しています。
●では最後に、今後の創育ゼミナールの展望についてお話いただけますでしょうか。
 今回eトレを導入したことで、「安い料金で個別対応」という私の夢が、かなり現実に近づいてきた気がしています。今はeトレと一斉指導の混合型の指導形態で行っていますが、このノウハウをしっかりと構築し、今後の分教室の展開につなげていきたいと考えています。
 個人塾として地域に根ざし、生徒全員に効果のある塾になりたいのです。生徒が60名いれば、その60名全員の学力を伸ばすことができる塾を目指してがんばっていきたいと思っています。